農業を目指すことになったきっかけ 〜その3〜
前回の投稿で、生き物地球紀行の話を出しました。
自然界の営みの厳しさと美しさを、幼き日に感じ、それが今も自分の心の根本に根付いている。
という話です。
農業を目指すことになったきっかけというほどの事ではないですが、
それに関連し、自分の内にあるものをもう少しさらけ出してみようと思います。
自分の通っていた中学校の図書館には、手塚治虫のマンガが多数置いてありました。
(マンガが学校の図書館においてあるのは珍しいのかな!?)
鉄腕アトム、火の鳥、ブッダ、ブラックジャック、アドルフに告ぐ などが置いてあったかと思います。
在籍期間中に、どれも2回以上読んだのではないかな
中でも、ブッダの冒頭は当時の自分にとって衝撃的で、大人になった今でも、
たまに思い出すほどのシーンが2つあります。
その一つは、飢えて行き倒れになったおじいさんを、クマ, キツネ、うさぎがそれぞれ救おうとするシーン。

(手塚治虫著 ブッダ[第1巻]より])
クマは得意の狩りで魚を、 キツネは蓄えておいた木の実を それぞれ持ってくるのですが、
うさぎは何もおじいさんに渡せるものを見つけられず、自ら火に飛び込んでおじいさんを助けようとするのでした。
こんな自己犠牲があって良いのか? という気持ちが強かったと思いますが、
モヤモヤ感がとてつもないシーンでした。
もう一つがこちら。

(手塚治虫著 ブッダ[第1巻]より])
こちらが本題です。
インドの厳しい階級制度、カースト制における最も低い身分の子供が
動物たちに慕われ、囲まれているシーン。
なぜだかわかりませんが、30歳を過ぎた今でも、”素晴らしいく美しい”という感情と共に
このシーンが胸の奥に残っているのです。
三つ子の魂百まで じゃないですが、
農業の中でも、無農薬、無化学肥料、有機 という方向性を目指している原因の一つには
やはりこの辺りが強く影響しているのだと思います。
30歳を過ぎても青臭いです。
が、まだまだこのシーンは忘れないことでしょう。
ではでは〜
〜今日も明日も一歩ずつ、トコトコと良い方向に向かいますように〜