日本における退職の不思議
この度、2008年度に新卒で就職した会社を退職し、農家として独立することを前提として1年間、農業研修の道に進むことになりました。
2008年4月の入社から丸9年働いたことになります。
直属の上司、引いては会社側としては、中堅社員として今後会社を引っ張っていくことを期待してのことか、色々なお言葉で引き留めて頂きました。またご忠告を頂きました。
しかし、今このタイミングで動かなければ、5年後、10年後に自分の幸せな姿が想像できないという気持ちが大きく、自分の決意を繰り返しお伝えし、退職させて頂くことになりました。
この決断への動きがスピードアップしたのはここ半年ほどのことだけど、ぼんやりとはここ2、3年、少しずつ感じ、考えてきたことです。
で、その過程で自分でも面白いなと感じたのは、たまに頭に浮かんでくる一つのワード
「脱藩」。。。
なぜか分からないけど
「会社を辞める事」 = 「脱藩」
という言葉が頭に浮かぶ。
そして、とても重く感じる。
これは自分だけでしょうか?
1000人以上社員がいる会社で、
バリバリ稼ぎ頭となっている人もいれば、モチベーションがあまり高くない人もいます。
部活や課外活動も積極的に行っている人もいれば、会社との関係は仕事のみ!と割り切っている人もいます。
仕事では大人しいけれども、飲み会の後のカラオケでは盛り上げ役の人もいます。
病気をして休みがちの人、産休・育休中の人、そこから戻って働いている人、
色んな人が所属して一つの会社を形作っています。
これはひとつの「村」だ、ひとつの「藩」だ
人がこれだけ集合していることというのは、素直にとても凄いことだと思う。
でも私はここから飛び出したい。
色んな人が驚き、止める。 冷静に考え直せと。
それでも私は飛び出したい。
「脱藩」という重みと覚悟を感じながら。
自分と家族の5年後、10年後の幸せを見据えて